パキケファロサウルス類の新種頭突き恐竜【ザヴァケファレ・リンポチェ】ゴビ砂漠で発見!
モンゴル・ゴビ砂漠の白亜紀前期(約1億1千万年前)の地層から見つかった化石が、新属新種の頭突き恐竜ということがわかったよ!

岡山理科大学恐竜学科の高崎竜司助教たちの研究グループは、新属新種の「ザヴァケファレ・リンポチェ」と命名。
いままで謎が多かったパキケファロサウルス類をもっとくわしく知ることができる、重要な発見なんだよ。
\パキケファロサウルスってこんな恐竜/

ザヴァケファレ・リンポチェってどんな恐竜?
ザヴァケファレ・リンポチェは、白亜紀前期(約1億1000万年前)に生きていた、パキケファロサウルス類の恐竜。
今回見つかったのは、2歳以上の若い個体。
体重は約6キロ、体長は1メートルと考えられているよ。
いままで北米やアジアで見つかっていたパキケファロサウルス類の化石は、ほぼすべてが白亜紀後期(約8000万年前~6600万年前)のもの。しかもほとんどが頭部のみ。
だから、他の恐竜に比べて分かっていることがすごく少なくて、「謎の恐竜グループ」とされていたよ。
でもこのザヴァケファレ・リンポチェの発見で、頭部ドームをもった恐竜は、今まで考えられていたより1400万年以上前から存在していたことがわかったんだ。


ザヴァケファレ・リンポチェという名前(学名)の意味は?
「ザヴァケファレ・リンポチェ(Zavacephale rinpoche)」は、
チベット語で「根」「起源」を意味する「ザヴァ」と、ラテン語で「頭」を意味する「ケファレ」を組み合わせたもの。
「ドーム頭の恐竜の起源にして尊い宝」という意味だよ。

ザヴァケファレ・リンポチェはどこで見つかったの?
ザヴァケファレ・リンポチェの化石は2019年、モンゴル・ゴビ砂漠の白亜紀前期(約1億1千万年前)の地層から、全身の骨格が見つかったよ。
見つかった骨格には特徴的な頭部をはじめ手足、胴体、完全な尻尾が含まれ、胃のなかには鳥などが咀嚼に使う「胃石」もあったんだよ!

ザヴァケファレ・リンポチェの全身骨格レプリカは2025年9月18日(木)から10月19日(日)まで、岡山理科大学C2号館1階の恐竜学博物館で一般公開されているよ。
他にも、日本では最近、新しい恐竜や翼竜の発見がつづいているよ! これからもどんな化石が出てくるか楽しみだね!




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