【マイアサウラ】卵を大切に育てた、子育て母さんの植物食恐竜 | 恐竜図鑑

マイアサウラの自己紹介

わたしの名前はマイアサウラ。これからわたしの自己紹介をするよ！

[名前の由来] わたしは「良い母親トカゲ」って意味だよ

わたしの正式な名前（学名）は、マイアサウラ・ペーブレソルム（Maiasaura peeblesorum）。
みんな、わたしのことを「マイアサウラ」って呼ぶよ。

マイア(maia)はラテン語で、良いお母さん。
サウラ(saura)は、サウルス(saurus)＝トカゲ、の女性形。

だから、マイアサウラで「良い母親トカゲ」なの。

わたしたちは卵と赤ちゃんを大切に育てていたよ。だからこの素敵な名前がついたの。

[身体の特徴] 大きな体で、卵と赤ちゃんを優しく子育て

わたしたちマイアサウラは、全長約9メートルで、重さは約3トン。けっこう大きいでしょ？

ハドロサウルス科で「カモノハシ竜」とも呼ばれていたよ。

なんで、「カモノハシ竜」と呼ばれているのかは、わたしの顔を見ると分かりやすいかも。

あごが幅広くて、前が平ら。ちょっと変わった顔をしているでしょ。
カモのような角質のくちばしでおおわれていたから、「カモノハシ竜」なのよ。

そしてわたしの一番の特徴は、なんといっても「子育て」。
身体が大きかったから、鳥みたいに卵の上に座って温めることはできなかったけどね。

子育てについては、あとでくわしく紹介するね。

[性格・行動] 子育て大好き。みんなで協力して生活したよ

わたしたちマイアサウラは、仲間と一緒に群れで生活することが多かったよ。

大切な卵や赤ちゃんがいる巣を守る必要があったから、みんなで力をあわせて、危険から守り合ったの。

ここでわたしたちの子育てについて、ちょっとくわしく紹介するね。

わたしたちが見つかったとき、骨格化石と一緒に、卵からかえったばかりのひなが一緒に見つかったの。
だから、子育てをしていたって考えられているのよ。
子育てをしていたのはわたしたち、メスのお母さんがメイン。

卵は、土を盛って巣をつくって、そこに入れていたよ。巣はまん丸で、直径1メートルぐらい。深さは50センチぐらい。卵は20個から25個くらいあったよ。

わたしたちは重かったから、卵の上にのって温めることはできなかったの。だから、巣に植物をかぶせて、土の熱や植物の「はっこう」という働きを使って、卵を温めたの。

卵から生まれた赤ちゃんは、少し大きくなるまで、1～2ヵ月ぐらい巣のなかで暮らしていたよ。巣にいる赤ちゃんに、お母さんマイアサウラがごはんをあげていたって考えられているの。

アヒルみたいな口で葉っぱをむしって、巣まで届けていたのかもしれないわね。

卵のときはもちろん、赤ちゃんが生まれてからも、長い間、大切にお世話していたのよ。
ね、とってもいいお母さんでしょ！

[食べ物] 植物をたくさん食べるのが大好き

わたしたちマイアサウラは植物食恐竜。

たくさん食べて、まわりに食べるものがなくなってしまうと、群れで移動。
あたらしい場所でまた巣をつくって、暮らしていたよ。

[歩き方・速さ] 二足でも四足でも歩けたよ

わたしたちはマイアサウラは、二足歩行も四足歩行もできたよ。どっちでも歩けたの。

でも速く走るのはあまり得意じゃなかったかな。身体が重かったしね。

のんびり歩いて、ゆっくり生活していたよ。

[場所・時代] 白亜紀後期のアメリカ・モンタナ州にいたよ

住んでいたのは、アメリカのモンタナ州にある森と平原。白亜紀後期の、今から約8,000万年前から約7,400万年前に生息していたよ。

同じ時代、近くの地域には、たくさんの植物食恐竜や肉食恐竜がいたよ。

肉食恐竜には卵を狙われることも。
とくにトロオドンはいつも卵を狙っていたから、仲間と協力しながら、卵と赤ちゃんを守って生活していたよ。

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どう？ なんでわたしたちが「子育て母さん」って呼ばれているか、分かってくれた？
大きな身体で、卵と赤ちゃんを大切にしていたんだよ。

マイアサウラのスペック表

名前	マイアサウラ
学名	Maiasaura peeblesorum
分類	鳥盤類＞鳥脚類
全長	9.0m
体重	3トン
食性／食べ物	植物食恐竜／植物
時代	白亜紀後期（約8,000万～7,400万年前）
生息地・発見地	アメリカ、モンタナ州
動き方	二足歩行/四足歩行

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