福井の恐竜【フクイラプトル、フクイサウルス、ティラノミムス…】を大紹介!

日本で発見された恐竜化石のうち、約8割が見つかっている恐竜王国・福井県。
2024年3月16日には、北陸新幹線が福井・敦賀(つるが)まで延伸開業。

恐竜王国・福井県

福井県の北東部には日本最大の恐竜化石発掘現場(勝山市北谷町)があって、フクイティタン、フクイサウルス、フクイラプトル、フクイベナートル、2023年には新種の羽毛恐竜・ティラノミムスなどが見つかっているよ。

植物食恐竜や中型&小型獣脚類の肉食恐竜、羽毛恐竜から大型の竜脚類まで、見つかった種類もさまざま!

そんな福井県で見つかった、福井県産 恐竜たちの特徴やスペックをまとめたよ。

もくじ

【フクイサウルス】 日本初・全身骨格が復元された植物食恐竜

2003年新種認定された、日本産恐竜の代表格! イグアノドンの仲間の植物食恐竜で、日本で初めて全身骨格が復元されたよ。

フクイサウルス
福井県立恐竜博物館提供、荒木一成さん制作

フクイサウルスってどんな恐竜?

福井県勝山市で北海道大学総合博物館教授の小林快次さんが発見した白亜紀前期の植物食恐竜。別名・フクイリュウ(福井竜)。イグアノドン類に分類され、日本で初めて全身骨格が復元。2003年に新種の恐竜「フクイサウルス・テトリエンシス(Fukuisaurus tetoriensis)」という学名がつけられたよ。名前は、福井(ふくい)と手取層群(てとりそうぐん)から名付けられたんだ。

フクイサウルスのスペック表

名前フクイサウルス
学名フクイサウルス・テトリエンシス(Fukuisaurus tetoriensis)
分類鳥盤類>鳥脚類
全長5.2m
体重不明
食性/食べ物植物食/植物
時代白亜紀前期(約1億3100万年前 ~ 約1億2500万年前)
生息地・発見地日本、福井県勝山市北谷
動き方二足歩行

【フクイラプトル】日本で初めて学名のついた肉食恐竜

2000年新種認定された、中型の肉食恐竜。日本ではじめて命名された肉食恐竜で、日本初・全身骨格が復元された肉食恐竜としても有名!

フクイラプトル
福井県立恐竜博物館提供、荒木一成さん制作

フクイラプトルってどんな恐竜?

福井県勝山市で発見で発見された前期白亜紀の中型肉食恐竜。メガラプトル類に属し、長い前あしと大きな手の爪が特徴。日本国内で発見された肉食恐竜としては初めて全身骨格が復元されたよ。体長は約4.2メートル、体重は400キロ。2000年に、福井(ふくい)とラプトル(泥棒)から「フクイラプトル・テトリエンシス(Fukuisaurus tetoriensis)」という学名に。学名は決まる前は、「カツヤマリュウ」と呼ばれていたよ。

フクイラプトルのスペック表

名前フクイラプトル
学名フクイラプトル・キタダニエンシス (Fukuiraptor kitadaniensis)
分類竜盤類>獣脚類
全長約4.2m
体重約400キロ
食性/食べ物肉食/その他の動物
時代前期白亜紀(約1億2,700万 ~ 1億1,150万年前)
生息地・発見地日本、福井県勝山市北谷
動き方二足歩行

フクイラプトルのグッズ

 アニア AL-19 フクイラプトル

タカラトミー「アニア」恐竜は、動かして遊べる手のひらサイズ! 口・足・しっぽが動くよ! 大きすぎないから、手でもって遊ぶのにぴったり。福井県立恐竜博物館による完全監修!

【フクイベナートル】保存状態バツグンの小型獣脚類

2016年に新種認定された、小型獣脚類の肉食恐竜。全身の70%程度の骨がみつかっていて、保存状態がバツグン

フクイベナートル
福井県立恐竜博物館提供、荒木一成さん制作

フクイベナートルってどんな恐竜?

福井県勝山市で発見で発見された白亜紀前期の肉食恐竜。小型の獣脚類で、テリジノサウルス上科と近いとされ、羽毛をもっていた可能性が。日本国内で発見された肉食恐竜としては、とても保存状態がよい。全長は約2.45メートル、体重は約25kg。歯の特徴から雑食の可能性も。2016年に新種として命名され、名前はラテン語で「逆説の福井の狩人」という意味。進化的な特徴と原始的な特徴とをあわせ持っていることから、この名前がつけられたよ。

フクイベナートルのスペック表

名前フクイベナートル
学名フクイベナートル・パラドクサス (Fukuivenator paradoxus)
分類竜盤類>獣脚類
全長約2.45m
体重約25kg
食性/食べ物肉食または雑食
時代白亜紀前期(約1億2700万年前~約1億1500万年前)
生息地・発見地日本、福井県勝山市北谷
動き方二足歩行

フクイベナートルのグッズ

アニア AL-21 フクイベナートル

タカラトミー「アニア」恐竜は、動かして遊べる手のひらサイズ! 口・足・しっぽが動くよ! 大きすぎないから、手でもって遊ぶのにぴったり。福井県立恐竜博物館による完全監修!

きょうりゅううんどうかい

フクイベナートルが実況する、恐竜たちの運動会! 恐竜、翼竜、海のいきものが、21体も登場して大にぎわい

【フクイティタン】福井巨人の名をもつナゾ多き大型竜脚類

2007年に見つかった化石をもとに、2010年新種認定された、大型竜脚類竜脚類では日本初の、学名がつけられた恐竜!

フクイティタン
福井県立恐竜博物館提供、荒木一成さん制作

フクイティタンってどんな恐竜?

福井県勝山市で発見で発見された白亜紀前期の植物食恐竜。竜脚類で、大きな身体をもつことから、2010年に「日本産の福井巨人」という意味で、フクイティタンと命名されたよ。見つかっている化石が少なく、全長や体重をふくめ、くわしいことが分かっていない、ナゾの多い恐竜。

フクイティタンのスペック表

名前フクイティタン
学名フクイティタン・ニッポネンシス (Fukuititan nipponensis)
分類竜盤類>竜脚類
全長不明
体重不明
食性/食べ物植物食/植物
時代白亜紀前期(約1億2500万年前)
生息地・発見地日本、福井県勝山市北谷
動き方四足歩行

【ティラノミムス】全身が羽毛でおおわれたダチョウ恐竜

2023年新種認定。「ダチョウ恐竜」とも呼ばれる「オルニトミモサウルス類」にグループ化される羽毛恐竜

ティラノミムス
福井県立恐竜博物館提供、荒木一成さん制作

ティラノミムスってどんな恐竜?

福井県勝山市で発見で発見された白亜紀前期の肉食恐竜。全身が羽毛でおおわれ、走るのがとても速かったよ。全長は約2メートル、体重は約20kgで、フクイベナートルと同じぐらいの大きさ。発見された当初は骨の一部がティラノサウルスと似ていたことからティラノサウルスの仲間と思われていたけど、上腕骨に特徴的な直径約1mmの穴があることから、オルニトミモサウルス類と判明。食べていたものはまだ分かっていないけど、雑食かもしれないよ。2023年に「ティラノミムス・フクイエンシス」という学名に。これは、最初はティラノサウルスと思われていたから、「福井産の暴君(ティラノ)もどき」という意味なんだ。

ティラノミムスのスペック表

名前ティラノミムス
学名ティラノミムス・フクイエンシス (Tyrannomimus fukuiensis)
分類竜盤類>獣脚類
全長約2.0m
体重約20kg
食べ物不明(他のオルニトミモサウルス類と同様に雑食または肉食の可能性)
時代白亜紀前期(約1億2000万年前)
生息地・発見地日本、福井県勝山市北谷
動き方二足歩行

北陸新幹線が福井・敦賀(つるが)まで延伸開業したことで、世界三大恐竜博物館の1つ・福井県立恐竜博物館にも、行きやすくなったよ。

福井県で恐竜を見て・遊んで・泊まって・発掘できるスポットは、こちらの記事をどうぞ↓

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