恐竜の「竜脚類」はなんで首が長いの?
首が長いと、食べ物をたくさん食べられるから!
竜脚類はからだが大きかったから、たくさんのエネルギーが必要だったよ。
でも首が長いことで、高い木の上にある葉っぱも、地面にある葉っぱも、あまり動かずに、一度に大量に食べることができたんだ。
「竜脚類」は、とっても大きく、四つの足で歩き、首やしっぽ(尾)が長くて、頭の小さい種類の恐竜たち。
おもに植物をたべて、ブラキオサウルスやアルゼンチノサウルス、アパトサウルスなんかがいたよ!
その首はとっても長くて、たとえばブラキオサウルスなんかは首を持ち上げると、12~13メートルぐらいまで大きくなれたんだ。
これは今でいう、4階建てのビルと同じぐらいの高さ。
アルゼンチノサウルスはもっと大きかったし、ほかにも大きくて首の長い恐竜たちがたくさんいたよ。
これらの竜脚類の恐竜たちは、大きなからだを支えるため、動かずたくさん食べる必要があったよ。
だから、首が長くなったんだ。
そしてたくさん食べたから、からだもまたドンドン大きくなっていったんだね。
からだが大きければ肉食恐竜にもおそわれにくいよね。
だから首が長いことは、竜脚類が生き抜くために、必要な進化だったんだ。
長い首は高い木にある葉っぱを食べるのに便利だったけど、それだけじゃなかったんだ。
長い首はからだの熱を逃がすのにも役立っていたよ。
からだが大きくなると、熱を外に出すのが難しくなるんだ。
だけど首を通じてたくさんの血液が流れることで、血液が首の表面部分で冷却されて、体温をさげることができたよ。
これは象が大きな耳で体温を調節しているのと同じ。
でも首が長すぎると、からだが重くなりすぎて倒れちゃうかも……って思ったりしない?
でも大丈夫!
竜脚類の首の骨はとても軽かったんだ。
骨の内部は空洞で、その中には空気が詰まっていたんだよ。だから見ためよりも軽くて、倒れたりはしなかったよ。
あと首が長いくてからだが大きいと、呼吸が大変そうだよね。
でもね、じつは竜脚類の首の中には、「気のう」という空気袋があって、吸った空気を一時的にここにたくわえて、そのあと肺に送っていたんだよ。
このシステムをつかって、効率的に空気をすったり吐いたりして、からだのすみずみのまで空気を送ることができたんだ。
こんなふうに、竜脚類の長い首には、たくさんの役割があって、恐竜時代を生き抜くための大切な秘密がつまっていたんだよ!