恐竜ってどんな生物が進化して誕生したの?
約3億年前に虫類があらわれ、そこから恐竜の先祖と言われる「テコドント」という種類の虫類が誕生。
そして「テコドント」が進化して、最初の恐竜が約2億3000万年前に生まれたよ。
恐竜が生まれた正確(せいかく)な瞬間を知ることはできないかもしれないけど、地球にはずーっとむかしからいろんな生き物がいて、生き物たちは生き残るために自分を少しずつ変えていったんだ。
これを「進化(しんか)」っていうよ。
恐竜も、進化のながれのなかで生まれた生き物なんだ。
ぐたいてきにどんな進化をたどって恐竜が生まれたかというと……
ずーっとむかし、3億年前頃の地球は、今よりもとてもあたたかく、森がたくさんあって、沼や池がたくさんあったんだ。
そこには魚から生まれた生き物、両生類が住んでいたんだよ。
その後、1000万年ぐらいたって地球が乾燥してくると、新しい生物が現れてきたよ。
それは、虫類。
虫類はまた長い年月をかけて種類が増えていって、2億5000万年前、そのなかから、特別な生物が生まれたよ!
それはテコドントという種類の虫類。
テコドントの中には、今のワニの先祖もいたんだって。
そして、その中には小さな仲間もいて、体を持ち上げてササッと走ることができたんだ。
これが、恐竜の先祖だよ!
それから、またたくさんの年月が過ぎて、ついに2億3000万年前に、最初の恐竜が生まれたんだ!
恐竜が誕生したのは、乾燥した地球に適応(てきおう)するためだったんだよ。
そして、恐竜は6600万年前に絶滅するまで、地球を支配していたんだ。
最初の恐竜はどんな姿だったかな?
それは、エオドロマエウスやエオラプトルという後ろ足だけで歩くことができた二足歩行の小さな生物、そしてもう少し大きなヘレラサウルスという生物だったんだって。
そのあと一部の恐竜は、四つ足で歩く、四足歩行になった(戻った)よ。
その後も恐竜は進化を続けて、この進化のなかで、恐竜もいろんな形や大きさになっていったんだ。
大きな恐竜もいれば、小さな恐竜もいた。
ほかの恐竜などの肉を食べる肉食恐竜もいれば、シダなどの草を食べる植物食恐竜もいたよ。
そして、その進化の過程(かてい)で、一部の恐竜は今の鳥類の祖先とされる、小型で羽毛のある生物へと進化していったんだ。
ヴェロキラプトルやアーキオプテリクスなんかがその例。
こんなふうに恐竜は、長い地球の歴史のなかで、たくさんの冒険をしながら誕生して、進化していった生き物なんだよ!