日本初の新種翼竜【ニッポノプテルス・ミフネンシス】 熊本県御船層群から発見!
1993年から1996年にかけて熊本県の御船町(みふねまち)でみつかった化石が、新種翼竜ということがわかったよ!
名前は…「ニッポノプテルス・ミフネンシス」。
日本で名前がつけられた、初めての翼竜だよ!

翼竜だから恐竜じゃなくて、空を飛んでいた爬虫類なんだ!
ニッポノプテルスってどんな生きもの?
ニッポノプテルスは、今からおよそ8000万年前の白亜紀に生きていた、空を飛ぶ爬虫類だよ。
大型の翼竜・ケツァルコアトルスと近い種類だから、とっても大きかったよ!

首の骨の形が独特で、今までに見つかったどの生きものとも違っていたから、新しい種類として名前がつけられたんだよ。
ニッポノプテルス・ミフネンシスという名前(学名)の意味は?
「ニッポノプテルス・ミフネンシス(Nipponopterus mifunensis)」は、
日本(ニッポン)+ 翼(プテルス)+ 御船町(ミフネンシス)という意味。
熊本県の御船町で見つかった翼竜、に由来しているよ。
ニッポノプテルスはどこで見つかったの?
熊本県の御船町にある「御船層群」という地層から見つかったよ。
この場所は、たくさんの恐竜の化石が見つかっている、とっても貴重な場所なんだ。
ニッポノプテルス・ミフネンシスが見つかった地層は、1億50万年前から6,600万年前までの間の、後期白亜紀の地層。
1993年にまず指骨が発見されたよ。
そして 1996年にが頸椎骨(首の骨の一部)も発見!

ニッポノプテルス・ミフネンシスは「アズダルコ科」という、白亜紀末にたくさんいた有名な翼竜「ケツァルコアトルス」などの大きな翼竜のなかまと近い翼竜。
でも首の骨の一部は、とてもめずらしい形をしていたよ。
その骨を研究した結果、29年もの時を経て、ついに新属・新種ということわかかったんだ!
ニッポノプテルスの骨の一部は、熊本県の御船町恐竜博物館で見ることができるよ!
もし熊本に行くことがあったら、ぜひ見に行ってみてね!
他にも、日本では最近、新しい恐竜や翼竜の発見がつづいているよ! これからもどんな化石が出てくるか楽しみだね!



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