【スピノサウルス】背中には大きな帆! 史上最大の肉食恐竜 | 恐竜図鑑

最大の肉食恐竜、スピノサウルス。背中の高さ1.5mもある帆のような突起が自慢! 陸に住んでいたといわれてたけどじつは水も得意? 二足歩行じゃなくて四足歩行? ぼくにはナゾがいっぱい。だって、たった一つの大きな化石は戦争でなくなっちゃったから……。

もくじ

スピノサウルスの自己紹介

ぼくの名前はスピノサウルス。これからぼくの自己紹介をするよ!

スピノサウルス | 恐竜図鑑
By User:Mariolanzas – Own work, CC BY-SA 4.0, Link

[名前の由来] ぼくは「とげトカゲ」さ!

ぼくの名前は、「とげトカゲ」という意味!

1912年に、ドイツの古生物学者のエルンスト・シュトローマーという人がエジプトでぼくの大きな化石をみつけて、この名前をつけてくれたんだ。

なんでそんな名前になったかって?
ぼくの背中をよく見てみて。

1.5メートルもある高い脊椎(せきつい)のトゲがあるでしょ。
これが船の「帆(ほ)」みたいに見えるから、この名前がつけられたんだ。

これがぼくのいちばんの特徴(とくちょう)で、名前の由来でもあるんだよ。

[身体の特徴] 水もとくい! 背中の帆が自慢だよ!

ぼくはティラノサウルスよりも大きくて、いちばん大きい肉食恐竜

スピノサウルス | 恐竜図鑑
By KoprX – Own work, CC BY-SA 4.0, Link

アロサウルスやティラノサウルスとおなじ獣脚類(じゅうきゃくるい)だけど、見ためや生活のしかたはぜんぜんちがってたんだ。
獣脚類っぽくないね、っていわれるよ。

からだの長さは約14メートルで、バスよりもっと大きいくらい。
体重はなんと7400キロもあって、ゾウの2~3頭分ぐらいだったんだ。すごくない?

むかしは陸だけで生活していたって思われていたみだいだけど、最近では、水中でも過ごしていたっていわれているよ。
カヌーとかカヤックで漕ぐ(こぐ)ためにつかう「パドル」みたいなしっぽをつかって、水のなかを自由自在に動いていたんだ。
でもどれくらいの時間水のなかにいたかとか、いっぱい泳いでいたかとかは、まだわかっていないんだよ!

スピノサウルス | 恐竜図鑑
By Mike Bowler from Canada – Spinosaurus, CC BY 2.0, Linkwork, CC BY-SA 4.0, Link

ぼくたちは、鼻(はな)の穴がほかの恐竜よりも上にあったよ。
だから鼻が水につかずに、息をすうことができたんだ。
ワニみたいに、水にからだを半分しずめながら生活していたのかもしれないね。

あと口もワニみたいで、ずらりとならんだスルドイ歯は、魚をつかまえるのにぴったりだったんだよ。

これだけでもぼくのスゴさわかってもらえたと思うけど、なんといってもぼくの一番のじまんは、高さ1.5mもある背中にある大きな突起(とっき)

長い背骨が皮ふとかでおおわれてできてるんだ。

このヨットの帆みたいな突起、使い方はいろんな噂があったりするけど、からだの温度を調節したり、敵をおどかしたり、仲間とわかりあったりするときに使っていたんだ。
しかもこの突起が水の中でも目立って、役に立つんだよ。
見ためもかっこいいし、べんりでスゴイでしょ!?

[食べ物] ワニみたいな歯で、魚をパクパク!

ぼくたちスピノサウルスは肉食恐竜
好きな食べ物は魚!  とくに大きな魚はだいこうぶつ。
あと、サメとかシーラカンスなんかもおいしかったなー。

タケノコみたいなえんすい型のスルドイ歯で、魚をつきさしてゲット!
がっちりくわえて、ゴクンとのみ込んでたよ。

スピノサウルス | 恐竜図鑑
By Kabacchi – https://www.flickr.com/photos/kabacchi/4775547321/in/album-72157615070441994/, CC BY 2.0, Link

魚だいすきだったけど、たまには地上にすんでいるほかの生き物を食べたりもしてたよ。

[頭脳・五感] においをかぐのは苦手。だけど低い音は聞こえたよ!

ぼくたちスピノサウルスは、においを感じる嗅球(きゅうきゅう)というところがあまり発達していなかったんだ。

これは、においをかぐのはあまり得意じゃなかった、ということだよ。

でもかわりに、低い周波数の音はよく聞こえたよ。

[歩き方・速さ] 二本足? 四つんばい? それはまだヒミツ!

水のなかで過ごすこともあれば、地上を歩くこともあった、ぼくたちスピノサウルス。

むかしは二足歩行っていわれていたけど、いまではほんとは四足歩行だったかも、ともいわれているよ。

ぼくたちの後足は短くて、からだ全体の重心が前のほうにあったから、二足歩行はむずかしかったんじゃないか、ってことらしい。

スピノサウルス | 恐竜図鑑
By ★Kumiko★ – https://www.flickr.com/photos/kmkmks/27388394090/, CC BY-SA 2.0, Link

それにしてもぼくってナゾがいっぱいなんだ。
なぜかって?
それは、ぼくたちのホンモノの全身骨格がないからなんだよ。

むかしエジプトでみつかった大きな化石は戦争で燃えてしまったんだ。
そのとき残されたのは、論文と数枚の写真だけ……。
それから部分的な骨はみつかっているけど、全身はまだみつかっていないんだよ。

だからすっごく謎が多い恐竜なんだ。

これからまたいろいろ見つかったら、わかってくるかもしれないね!

[場所・時代] 水がある湖や川の近くが大すき!

住んでいたのはアフリカの北部のあたりで、好きな場所は湖や川のあたり。
ちなみにどんな時代に生きていたかっていうと、いまから約9900万~9400万年前、白亜紀後期だよ。

同じころ、近い地域には、カルカロドントサウルス、デルタドローメウス、植物食恐竜のパラリトィタンなんかが住んでいたんだ


映画「ジュラシック・パーク3」でティラノサウルスとたたかって、勝ったシーンがあったから、「ティラノサウルスとどっちが強い?」ってよく聞かれるんだけど……じつは戦ったことがないよ。
だって、住んでいたところも、時代も違うからね!

でもぼくも、ほんとうに強かったんだ。なんたって、肉食恐竜で一番大きいんだからさ!

スピノサウルスのスペック表

名前スピノサウルス (Spinosaurus)
分類竜盤類>獣脚類
全長14.0m
体重7.4トン
食べ物肉食恐竜/魚類やその他の恐竜
時代白亜紀後期(約9900万~9400万年前)
生息地・発見地エジプト、モロッコ
動き方水中移動、陸上では四足歩行

スピノサウルスのグッズ

恐竜フィギュア

シュライヒ 恐竜 スピノサウルス フィギュア

シュライヒ 恐竜 スピノサウルス フィギュア

ドイツのフィギュアで有名なブランド「シュライヒ」。手作業で丁寧(ていねい)に作られていて、とってもリアルでクオリティが高いよ。

マテル ジュラシックワールド スピノサウルス

マテル ジュラシックワールド スピノサウルス

映画『ジュラシック・ワールド』の世界観を再現したフィギュア。55㎝で迫力満点。ボタンを押すと、大きく口を開けてかみ付く!

アニア AL-15 スピノサウルス

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動かして遊べる、タカラトミー「アニア」恐竜シリーズ! 口としっぽが動くよ。手でもって遊ぶのにぴったり。

フェバリット スピノサウルス FD-304

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本・絵本・図鑑

恐竜トリケラトプスとウミトカゲ

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恐竜のグッズ

本・絵本・図鑑

スクロールでもっと見れるよ

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