恐竜ってどんな歯をしてたの?
恐竜の歯は、食べているものによって、ぜんぜん違った形をしていたよ。肉食恐竜はナイフみたいに鋭い歯、植物食恐竜はえんぴつみたいに細長い歯や、おろし金みたいな歯だったよ。
肉を食べていた肉食恐竜たちはナイフのようにするどい歯だったよ。
その歯で肉をちぎりとって食べていたんだ。
たとえば恐竜の王様とも言われる「ティラノサウルス」は、20cmもある大きくてするどい歯を、60本以上もっていたんだよ。
植物(しょくぶつ)を食べていた植物食恐竜たちは、木の枝から葉っぱだけすきとって食べるためのえんぴつみたいに細長い歯や、葉っぱをすりつぶすためのおろし金みたいな歯をもっていたよ。
たとえば、「トリケラトプス」は、ずっしりとした顎にたくさんの小さい歯をもっていて、それで草を食べていたんだ。
あと、肉食恐竜のなかでもとくに魚を食べていた恐竜はちょっと変わった特徴(とくちょう)があったよ。
魚を食べるためには、すばやく魚をつかまえることが大切だよね。
そのために魚を食べる恐竜は細長い歯を持っていて、それで魚をすばやくつかまえていたんだ。
たとえば、「スピノサウルス」は、細長い円錐形(アイスのコーンみたいな形)の歯をつかって魚を捕まえて、食べていたんだよ。
恐竜たちは食べるものによって、さまざまな形や大きさの歯をもっていたんだね。
でも恐竜の歯はただ食べ物を食べるためだけじゃなかったよ。
ある恐竜たちは、大きな歯を見せることで、ほかの恐竜に「ここは僕の場所だよ!」と教えていたんだ。
それはまるで、獅子(しし)が大きなたてがみを見せて、「ここは僕の領土だよ!」と言うのと同じだね。
そしてある恐竜たちは、歯を使って戦い合ったこともあるんだ。
鹿が角で戦うのと同じだね。
恐竜の歯は、食べるたに使うのはもちろん、生き抜くための大切なツールだったんだよ。