【トリケラトプス】3本のツノとフリルが武器！ 最強の植物食恐竜| 恐竜図鑑

トリケラトプスの自己紹介

ぼくの名前はトリケラトプス。これからぼくの自己紹介をするよ！

[名前の由来] ぼくは「３つのツノをもつ顔」さ！

ぼくの名前は、ギリシャ語で「３つのツノをもつ顔」という意味なんだ。

「トリ」は「３つ」、「ケラトプス」は「ツノをもつ顔」。

ほら、ぼくの顔をよく見てみて。
目の上に大きなツノが２つ、口の上に小さなツノが１つ。
顔に合わせて３本のツノがあるでしょ。

だから、「トリケラトプス」＝「３つのツノをもつ顔」なのさ！
これがぼくのいちばんの特徴（とくちょう）で、名前の由来でもあるんだよ。

[身体の特徴] 大きな３本のツノとフリルが自慢だよ！

ぼくたちトリケラトプスのからだの長さは約9メートルで中型のバスぐらい。
おもさはだいたい5.5トンで、アフリカゾウとおなじぐらいのおもさ。

ツノもあるからけっこう大きく見えて、強そうって有名だったんだよ。

サイみたいだね、っていわれるけど、サイは哺乳類（ほにゅうるい）。
ぼくは爬虫類（はちゅうるい）だから、ぜんぜんちがうよ！

ねぇ、ぼくのじまん、聞いてほしいんだ！

なんといっても一番は、大きな3本のツノ。
目の上に約1mもある長いツノが２本。口の上に短めのツノが１本あるよ。

この角たち、ただカッコいいだけじゃなく、役に立つこともたくさん。

たとえば、最強肉食恐竜のティラノサウルスから身を守るときには、ツノが大かつやく！
かまれて折れちゃったりもするけど、時間がたつとちゃんとなおる、スゴイなツノなのさ。

あと、ぼくたちはメスをひきつけるためにオスどうしでたたかうこともあって、強さアピールで使ったりもしていたよ。

そうそう、顔の後ろにある大きなフリルも目立つよね。
小さなスパイクがたくさんついていて、角と同じく、ぼくの命を守るたいせつな武器！
このフリルのおかげで肉食恐竜から首を守ることができるし、相手を威嚇（いかく）するんだってこともできるんだ。
でもたまにかまれちゃったりもするけどね……。

メスへのアピールのために、見せびらかすこともあったよ。
だって、かっこいいから、みてもらいたかったんだ！

[性格・行動] 戦ったりもするけど、仲間と一緒も好き！

ぼくたちトリケラトプスはちょっと気が強めで、ときどきトリケラトプス同士でたたかったりしていたよ。

でもじつは、とっても仲間おもいなところもあったんだ。

ぼくたちは、とくにまだ子どものときは、小さなむれをつくっていたっていわれているよ。
それは、ともだちと一緒にあそぶためだったり、強い肉食恐竜とかにおそわれたときにおたがいを守ったり、一緒に戦うためだったのかもしれないね。

なんで一緒にいたと思われているかっていうと、アメリカのモンタナ州というところで、3頭の子どものトリケラトプスの化石が一緒にみつかったからなんだ。
おなじ場所でみつかったってことは、仲間と一緒に生活していた可能性が高いってことなんだよ。

でも大人になるにつれて、もしかしたら一人でいることも多くなったかもしれないんだ。

このへんのことはまだナゾが多いけど、またあたらしい化石が見つかったら、いろいろわかってくると思うよ！

[食べ物] たくさんの歯で、かたい葉っぱでもへっちゃらさ！

ぼくたちはトリケラトプスは植物食恐竜！
顔が地面に近いから、おもに低いところに生えている植物を食べていたよ。
でも、大きなツノや体の大きさをつかって植物をたおし、もっと高い位置にあるものも食べれたかもしれないね。

とくに好きだったのは、シダ！
あと、かたいヤシの葉っぱも食べてたっていわれているんだ。

からだも大きかったし、歯もたくさんあったから、大量の繊維（せんい）質の植物を食べていたよ。

[頭脳・五感] 視界が広くて、近くの肉食恐竜をすぐ発見！

ぼくの脳は身体の大きさにくらべて、小さかったっていわれているよ。
ということは……頭がよかった、とはいえなかっただろうね。

鼻はよかったっていわれることが多いけど、脳のなかのにおいを感じる部分がとくに小さかったことが最近わかって、じつはよくなかったかも、っていう人もいるんだ。
ほんとはどっちなんだろうね。

耳もよくて、とくに低い音を聞くのがとくい。
だから遠くの状況をはやく知ることができたよ。
でもさいきん、耳のおくにあってバランスをたもつためにひつような「三半規管（さんはんきかん）」が短かった、なんてはなしもあるんだ。
ということは……ツノをふりまわしたりはやく走りすぎると、グルグル目がまわっちゃったかもしれないんだ。

あと、目はよかったよ！
視界が横に広くて、周りをよく見渡せたんだ。
だからそばや後ろにいる肉食恐竜を早くみつけることができたんだ。

たとえば、ティラノサウルスがきた！とかね！

[歩き方・速さ] 歩くのゆっくり、でも短距離は早い!?

ぼくたちトリケラトプスはゆっくり歩くのが好きで、四つんばいでノソノソと四足歩行してたよ。
身体が大きくて、重かったからね。

でも本気をだして全速力で走ったら、最高速度は時速26kmといわれていて、時速32kmという話も！
これって、100m走だと12秒ぐらい。
走ったらティラノサウルスとおなじぐらい、いい勝負（しょうぶ）かもしれないよ。
長い間走るのはちょっときびしいけどねー。

[場所・時代] ティラノサウルスやパキケファロサウルスが近くにいたよ！

ぼくたちトリケラトプスが住んでいたのは、いまのアメリカの西部のあたりで、好きな場所は森がいっぱいのら辺。
ちなみにどんな時代に生きていたかっていうと、約6800万～6600万年前の白亜紀後期だよ。

同じころ、近くには、ぼくのこと食べようとねらっていた肉食恐竜のティラノサウルスだったり、おなじようにティラノサウルスにねらわれていたエドモントサウルス、パキケファロサウルスなんかもいたよ！

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どう？ ぼくのかっこよさ、わかってくれたかな？
ティラノサウルスとかの肉食恐竜たちと戦ってもかんたんには負けない勇気と強さをもっていたんだよ！

トリケラトプスのスペック表

名前	トリケラトプス (Triceratops)
分類	鳥盤類＞周飾頭類
全長	9m
体重	5.5トン
食べ物	植物食恐竜 / かたいシダの葉
時代	白亜紀後期（約6800万～6600万年前）
生息地・発見地	アメリカ
動き方	四足歩行

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