【ユタラプトル】大きなかぎ爪で、羽毛が生えた肉食恐竜! 頭もよくて優秀なハンター| 恐竜図鑑
北アメリカのユタ州に生息していた肉食恐竜、ユタラプトル。ヴェロキラプトルよりも大きく、巨大なかぎ爪が特徴。腕をはじめ、身体全体には羽毛が生えていた可能性があるよ。頭がよくて、優秀なハンターだったんだ。
ユタラプトルの自己紹介
ぼくの名前はユタラプトル。これからぼくの自己紹介をするよ!
[名前の由来] ぼくは「ユタ州の泥棒(どろぼう)」って意味だよ!
ぼくの正式な名前(学名)は、ユタラプトル・オストロムマイアサラム(Utahraptor ostrommaysorum)。
ユタ(Utah)はアメリカのユタ州で見つかったから。
ラプトル(raptor)はラテン語で「略奪者」や「泥棒」という意味があって、狩りが上手で優秀なハンターだったから!
ユタ(Utah)+ラプトル(raptor)= ユタラプトル = ユタ州の泥棒
って名前になったんだよ!
[身体の特徴] 大きなかぎ爪が自慢。羽毛も生えていたよ
ぼくたちユタラプトルは体長約7メートル、体重はおよそ350キロ。
ちなみに、映画「ジュラシック・ワールド」に出てくるヴェロキラプトルは、実際にはぼくたちユタラプトルに近いサイズ感で描かれていたんだよ。
獣脚類で、ドロマエオサウルス類、という、ヴェロキラプトルやデイノニクスもいたグループに属していたよ。そのドロマエオサウルス類のなかでは、ぼくは結構大きいほうだったんだ。
もちろん、ヴェロキラプトルやデイノニクスよりもね。
ぼくの最大の特徴は何と言っても、巨大なかぎ爪。一番長い爪は、約22センチにも!
狩りのときはこの爪がとても役に立ったよ。
そしてぼくの体は、羽毛でおおわれていたと考えられているんだ。腕にもきれいな羽があったよ。
ちゃんとした証拠があるわけじゃないけど、他のドロマエオサウルスたちが羽毛でおおわれていたから、きっとぼくにも羽毛があったはず、って言われてる。
そしてそれは、ぼくたちが鳥の祖先かもしれないことを示しているのかもしれないね!
[性格・行動] グループで行動することもあったよ!
ぼくたちユタラプトルは他の獣脚類と同じように、群れで狩りをしていたよ。
一人で頑張るより、群れで連携して狩りをしたほうが、効率的だったからね。
[食べ物] かぎ爪で獲物を捕まえて、お肉バクバク
ぼくたちユタラプトルは、肉食恐竜。
子供の恐竜など小型恐竜から、中型の恐竜を中心につかまえて食べていたよ。
かぎ爪をつかって獲物を引き倒して、するどい歯でバクバク食べていたんだ。
自分より大きな獲物を狙うこともあったかもしれないよ。なんたってぼくらは、ラプトルだからね!
[頭脳・五感] 頭のよさ抜群! 目も耳もよかったよ
ぼくたちユタラプトルは、他のラプトルと同じように、頭がよかったよ。
脳は大きくて、目も耳も鼻も発達していて、遠くの獲物も見つけることができたんだ。
[歩き方・速さ] 二足歩行で、速く走れるよ
ぼくたちはユタラプトルは、二足歩行。
どれくらい速く走れたか正確にはわからなかったけど、たぶん、すっごい速いスピードで走れたんじゃないかな。
[場所・時代] 白亜紀初期のユタ州にいたよ
ぼくたちユタラプトルは、現在の北アメリカ・ユタ州周辺でたくさん化石が見つかっているよ。
生きていた時代は白亜紀初期、約1億4,000~1億3,000万年前。
ユタ州といえば、アロサウルスも有名! アロサウルスはジュラ紀後期の恐竜だから生きていた時代は違うけど、同じような場所に住んでいたよ。
どう? ぼくのすごさ、わかってくれたかな?
大きなかぎ爪と羽毛。頭がよくて、優秀なハンター。ヴェロキラプトルより大きかったんだよ。
ユタラプトルのスペック表
名前 | ユタラプトル |
学名 | Utahraptor ostrommaysorum |
分類 | 竜盤類 > 獣脚類 |
全長 | 6~7m |
体重 | 350kg |
食性/食べ物 | 肉食/他の動物 |
時代 | 白亜紀初期(約1億3900万~1億3500万年前) |
生息地・発見地 | 北アメリカ(ユタ州) |
動き方 | 二足歩行 |
ユタラプトルのグッズ
フィギュア
シュライヒ 恐竜 ユタラプトル フィギュア
シュライヒ 恐竜 ユタラプトル フィギュア
ドイツのフィギュアで有名なブランド「シュライヒ」。手作業で丁寧(ていねい)に作られていて、とってもリアルでクオリティが高いよ。
本・絵本・図鑑
恐竜トリケラトプスとユタラプトル
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