新種恐竜【ヒプノヴェナトル】眠る姿勢で兵庫県で化石発見! トロオドン科の小型肉食恐竜
2010年と2011年に兵庫県丹波篠山市でみつかった恐竜化石が、新種恐竜ということがわかったよ!
名前は…「ヒプノヴェナトル (眠る狩人)」。トロオドン科の小型の肉食恐竜だよ。
同じ兵庫県丹波篠山市で、また新種恐竜発見!
ヒプノヴェナトルはどんな恐竜?
全長約1.1メートル、体重約2.5キロとされる、小型の肉食恐竜。もっとも鳥に近いと言われるトロオドン科の新属新種だよ。
全身が羽毛におおわれていて、二足歩行。脚の仕組みが発達していて、走るのが得意だったみたいだよ。
ヒプノヴェナトルの名前の由来は?
ヒプノヴェナトルは、体を丸めて眠る姿勢で発見されたよ。
だから、「ヒプノ=眠る」と「ヴェナトル=狩人」で、「眠る狩人」という意味の「ヒプノヴェナトル」という名前になったんだ!
ちなみに正式な学名は、「ヒプノヴェナトル・マツバラエトオオエオルム」。発見者の松原薫さんと大江孝治さんの名前が入っているんだよ。
眠る姿で見つかった恐竜といえば、「メイ」が有名だよね。
「ヴェナトル (ベナートル)」がつく恐竜は、恐竜王国・福井県で見つかっている「フクイベナートル (福井の狩人)」もいるよ!
ヒプノヴェナトルはどこで見つかったの?
2010年と2011年に、兵庫県丹波篠山市にある白亜紀前期(約1億1000万年前)の地層から発見されたよ。
見つかったのはほぼ完全な状態の前脚や後ろ脚の一部、 肋骨 、尾など81点。化石を見つけたのは、地元の化石愛好家2人なんだよ。
その化石を、兵庫県立「人と自然の博物館」の久保田克博研究員、北海道大学総合博物館の小林快次教授、兵庫県立大学の池田忠広教授の研究グループが研究して、新種の恐竜だってことがわかったんだ。
同じ地層から見つかった恐竜は、国内最大級の「丹波竜」に続いて2種目。国内では12種目の新種恐竜だよ。
そしてなんと! また同じ地層から新種恐竜が見つかったよ。角竜類(つのりゅうるい)で、名前はササヤマグノームス。ササヤマグノームスについてくわしくは以下の記事で紹介しているから、見てみてね!
ヒプノヴェナトルの実物化石は、7月27日から2025年1月まで、兵庫県立「人と自然の博物館」で展示されるよ。
他にも、ここ最近いくつかの新種恐竜が日本で見つかっているよ!
KidZAURUS (キッザウルス)では、恐竜のプロフィールがくわしくわかる「恐竜図鑑」が読めるよ! ぜひ恐竜図鑑も見てみてね。